名前
grub-install - デバイスへの
GRUB のインストール
書式
grub-install [OPTION...] [OPTION]
[INSTALL_DEVICE]
説明
ドライブに GRUB
をインストールします。
- --compress=no|xz|gz|lzo
- GRUB
ファイルを圧縮します。[任意]
- --disable-shim-lock
- shim_lock
確認を無効にします。
- --dtb=FILE
- 指定する DTB
を埋め込みます。
- -d,
--directory=DIR
- DIR
内にあるイメージとモジュールを用います。
[デフォルト=/usr/lib/grub/<platform>]
- --fonts=FONTS
- FONTS
をインストールします。
[デフォルト=unicode]
- --install-modules=MODULES
- MODULES
とその依存モジュールのみをインストールします。
[デフォルト=all]
- -k,
--pubkey=FILE
- 署名確認のため公開鍵を
FILE に埋め込みます。
- --locale-directory=DIR
は DIR
内にある翻訳ファイルを用います。
- [デフォルト=/usr/share/locale]
- --locales=LOCALES
- LOCALES
のみをインストールします。
[デフォルト=all]
- --modules=MODULES
- 指定されたモジュール
MODULES
をプリロードします。
- --sbat=FILE
- SBAT メタデータ。
- --themes=THEMES
- THEMES
をインストールします。
[デフォルト=starfield]
- -v, --verbose
- 詳細メッセージを表示します。
- --allow-floppy
- ドライブをフロッピーとしても起動可能とします
(デフォルトは fdX
デバイスが対象)。 BIOS
によっては動作しない場合があります。
- --boot-directory=DIR
- GRUB
イメージのインストール先を、
boot/grub
ディレクトリでなく
DIR/grub
ディレクトリとします。
- --bootloader-id=ID
- ブートローダーの
ID。 本オプションは EFI
または Mac
においてのみ利用可能です。
- --core-compress=xz|none|auto
- コアイメージに対して用いる圧縮形式を選びます。
- --disk-module=MODULE
- 使用するディスクモジュール
(biosdisk または native)。
このオプションは BIOS
ターゲットにおいてのみ利用することができます。
- --efi-directory=DIR
- EFI
システムパーティションのルートとして
DIR を用います。
- --force
- 問題が検出されてもインストールします。
- --force-file-id
- UUID
が利用可能であっても識別子ファイルを用います。
- --label-bgcolor=COLOR
- ラベルの背景色に COLOR
を用います。
- --label-color=COLOR
- ラベル色に COLOR
を用います。
- --label-font=FILE
- ラベルに対するフォントとして
FILE を用います。
--macppc-directory=DIR は PPC MAC
インストールに対して
DIR を用います。
- --no-bootsector
- ブートセクターをインストールしません。
- --no-nvram
- `boot-device'/`Boot*' NVRAM
変数を更新しません。
このオプションは EFI
と IEEE1275
ターゲットにおいてのみ利用可能です。
- --no-rs-codes
- 埋め込み core.img
である場合に、
リードソロモンコード
(reed-solomon code)
を適用しません。
このオプションは x86 BIOS
ターゲットに対してのみ利用可能です。
- --product-version=STRING
- プロダクトバージョンとして
STRING を用います。
- --recheck
- デバイスマップがすでに存在していた場合は削除します。
- --removable
- インストールされたデバイスをリムーバブルにします。
このオプションは EFI
においてのみ利用可能です。
- -s,
--skip-fs-probe
- DEVICE
内のファイルシステムを調査しません。
- --target=TARGET
- TARGET
プラットフォームに対して
GRUB
をインストールします
[デフォルト=i386-pc]。
利用可能なターゲットは以下のとおりです。
arm-coreboot, arm-efi, arm-uboot, arm64-efi, i386-coreboot, i386-efi,
i386-ieee1275, i386-multiboot, i386-pc, i386-qemu, i386-xen, i386-xen_pvh,
ia64-efi, mips-arc, mips-qemu_mips, mipsel-arc, mipsel-loongson,
mipsel-qemu_mips, powerpc-ieee1275, riscv32-efi, riscv64-efi,
sparc64-ieee1275, x86_64-efi, x86_64-xen
- -?, --help
- ヘルプ一覧を表示します。
- --usage
- 簡単な使用方法を表示します。
- -V, --version
- プログラムバージョンを表示します。
ロングオプションにおいて必須の引数または任意の引数になっているものは、
ショートオプションにおいても同じく必須または任意です。
INSTALL_DEVICE
はシステムデバイスファイル名でなければなりません。
grub-install は GRUB イメージを
boot/grub にコピーします。
プラットフォームの中には、
GRUB
をブートセクターにもインストールするものがあります。
バグ報告
バグ報告は <bug-grub@gnu.org>
までお願いします。
関連項目
grub-mkconfig(8), grub-mkimage(1),
grub-mkrescue(1)
grub-install
の完全なドキュメントは
Texinfo
マニュアルとしてメンテナンスされています。info
と grub-install
の両プログラムが適切にインストールされていれば、以下のコマンド
- info grub-install
を実行して完全なマニュアルを参照できます。