SOCKATMARK(3) | Linux Programmer's Manual | SOCKATMARK(3) |
sockatmark - どのソケットに帯域外 (out-of-band) マークが付けられているかを調べる
#include <sys/socket.h>
int sockatmark(int sockfd);
sockatmark(): _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
sockatmark() はファイルディスクリプター sockfd で参照されるソケットに帯域外マークが付けられているか否かを返す。 ソケットにマークが付けられている場合は、1 が返される。 ソケットにマークが付けられていない場合は、0 が返される。 この関数は帯域外マークを削除しない。
sockatmark() の呼び出しが成功した場合、ソケットに帯域外マークが 付けられていれば 1 を返し、付けられていなければ 0 を返す。 エラーの場合は -1 が返され、エラーを表す errno が設定される。
sockatmark() は glibc バージョン 2.2.4 で追加された。
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
sockatmark() | Thread safety | MT-Safe |
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
sockatmark() が 1 を返す場合、帯域外データは MSG_OOB を指定した recv(2) で読み込むことができる。
帯域外データは、いくつかのストリームソケットプロトコルでしか サポートされていない。
sockatmark() は SIGURG シグナルのハンドラーから安全に呼び出すことができる。
sockatmark() は SIOCATMARK ioctl(2) 操作を使って実装されている。
glibc 2.4 より前のバージョンでは、 sockatmark() は動作しない。
以下のコードは、 SIGURG シグナルを受け取った後にマークまでの全てのデータを読み込んで (破棄し)、 マークされたデータのバイトを読み込むのに使用できる。
char buf[BUF_LEN]; char oobdata; int atmark, s; for (;;) { atmark = sockatmark(sockfd); if (atmark == -1) { perror("sockatmark"); break; } if (atmark) break; s = read(sockfd, buf, BUF_LEN); if (s == -1) perror("read"); if (s <= 0) break; } if (atmark == 1) { if (recv(sockfd, &oobdata, 1, MSG_OOB) == -1) { perror("recv"); ... } }
fcntl(2), recv(2), send(2), tcp(7)
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2020-06-09 | Linux |