VACATION(1) | General Commands Manual | VACATION(1) |
vacation - 不在の通知を返送する
vacation [-i] [-I] [-r interval] [-x] [-a alias] [-d] [-f database] [-m message] [-s address] [-t time] [-z] login
vacation は、メールの送信者に対して、あなたが現在メールを 読んでいない旨を通知するメッセージを返送します。通常、 .forward ファイルの中で使われます。 例えば、あなたの .forward ファイルの中で次のように記述します。
これで、あなた自身 (ここではログイン名が eric であるとします) にメッセージを送るとともに、 ``eric'' もしくは ``allman'' に宛てられたメッセージに自動応答します。
以下のオプションを指定することができます。
login (もしくは -a オプションによって指定された alias ) がメールの ``To:'' もしくは ``Cc:'' ヘッダになければ、自動応答は送られません。また、 ``???-REQUEST'', ``???-RELAY'', ``???-OWNER'', ``OWNER-???'', ``Postmaster'', ``UUCP'', ``MAILER'', ``MAILER-DAEMON'' から (大文字、小文字は区別されません) のメールや、 ``Precedence: bulk'' や ``Precedence: junk'' の行がヘッダに含まれているメールに対しても自動応答は送られません。 あなたへのメールの送信者のアドレスは ホームディレクトリの .vacation.db ファイル中で db(3) を使用して管理されます。
vacation ではホームディレクトリに .vacation.msg ファイルを置くことによって、 あなたへのメールの送信者へのメッセージを指定します。 このファイルは (ヘッダを含む) 完全なメッセージでなければなりません。 以下に例を示します。
From: eric@CS.Berkeley.EDU (Eric Allman) Subject: I am on vacation Delivered-By-The-Graces-Of: The Vacation program Precedence: bulk わたしは 7 月 22 日まで休暇をとっています。緊急の場合は Keith Bostic <bostic@CS.Berkeley.EDU> に連絡願います。 --eric
Vacation
(訳註)返答メッセージに日本語を使う場合には、 漢字コードは JIS (ISO-2022-JP) でなければいけません。
vacation はメールの送信者を決定するために標準入力の 1 行目の UNIX ``From'' 行を読みます。この ``From'' 行は sendmail(8) が自動的に付加するものです。
vacation が不正な引数で呼ばれたり、 login 名が存在しないような致命的なエラーはシステムのログファイルに syslog(8) を使って記録されます。
sendmail(8), syslogd(8)
vacation コマンドは 4.3BSD から登場しました。
$Date: 2001/12/11 03:47:19 $ |