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po4a-translate - PO ファイルをドキュメントフォーマットへ変換
po4a-translate -f fmt -m master.doc -p XX.po -l XX.doc
(XX.doc は出力ファイル。その他すべては入力ファイル)
po4a (PO for anything) プロジェクトは、gettext ツールが想定していないドキュメントのような領域で翻訳をしやすくすること (またより興味深いのは、翻訳文の保守がしやすくなること) を目標にしています。
po4a-translate スクリプトは、(PO ファイルで行われた) 翻訳から元のドキュメントフォーマットへの変換を担当します。与える PO ファイルは、po4a-gettextize(1) で得た POT ファイルを翻訳したものであるべきです。
引数にはコンマを続けた後に wrap または nowrap キーワードのどちらかを付けられます。デフォルトでは、リファレンスは 1 行で書き出されます。wrap オプションは、gettext ツール (xgettext や msgmerge) のようにリファレンスを複数行に折り返します。こちらのオプションの方がより気が利いているため、将来のリリースでデフォルトとなります。元の挙動のままにしておきたいユーザは、nowrap オプションを使用できます。
歴史的に、gettext スイートは見た目上の理由で、POファイルを77列目で折り返すよう再フォーマットしてきました。このオプションは po4a の動作を指定します。数値に設定された場合、po4aはこの列の後と、内容の改行の後でpoファイルを折り返します。newlinesに設定すると、po4aはmsgidとmsgstrを内容内の改行の後でのみ分割します。noに設定すると、po4aはpoファイルでの行折り返しを一切行いません。参照コメントの折り返しは、--porefsオプションで制御されます。
このオプションは、msgidとmsgstrの折り返し方法、すなわちこれらの文字列の内容にどのように改行を追加するかには影響しないことに注意してください。
生成される文書に翻訳以外の内容(翻訳者名や「この翻訳について」節など)を追加するには、--addendum オプションを使用してください。
追加内容の最初の行は、ドキュメントのどこに配置するかを指定するヘッダでなければなりません (ドキュメント内の任意の部分の前後を指定できます)。 ファイルの残りの部分は、さらに処理することなく、結果のファイルにそのまま追加されます。
指定したファイルに追加できないものがあった場合、po4a-translate は翻訳全体を破棄することに注意してください (見つからないファイルは作者を示すものかも知れず、翻訳のバグ報告をしたいユーザの妨げになるからです)。
ヘッダにはかなり厳密な文法があります。この機能の使い方や動作の概要は、po4a(7) man ページを参照してください。
po4a-gettextize(1), po4a-normalize(1), po4a-updatepo(1), po4a(7)
Denis Barbier <barbier@linuxfr.org> Nicolas François <nicolas.francois@centraliens.net> Martin Quinson (mquinson#debian.org)
倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp> Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>
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2023-01-03 | Po4a Tools |