名称
uum かな漢字変換フロントエンドプロセッサ
形式
/usr/local/bin/Wnn4/uum [-J|U|S] [-j|u|s] [-h|H] [-x|X]
[-k uumkey-file] [-c convert-key-file] [-r romkan-mode-file]
[-D サーバマシン名] [-n ユーザ名]
[-l 変換行数]
機能
- uum
は、日本語入出力環境を提供するコマンドである。
uum
は起動後、初期化ファイルを次の順にサーチする。
1. 環境変数 UUMRC
のファイル名
2. $HOME/.uumrc
3. /usr/local/lib/wnn/uumrc
(デフォルト)
uum
は、インターネットにより別のマシン上のかな漢字変換サーバ
jserver(1)と
接続することが可能で、負荷の分散を図ることができる。
仮にサーバと接続できなくても
uum
は起動できる。これにより、かな漢字変換サーバ
との通信を必要としないオペレーションの使用が可能である。
また、変換キーが押された時
jserver
と接続できていなければ、自動的に接続を確立
しようとする。
以下のオプションにより動作を指定する。
- -H
- 変換 on
の状態で立ち上げる。(デフォルト)
- -h
- 変換 off
の状態で立ち上げる。
- -U
- pty
側をUJISコードとする。(デフォルト)
- -J
- pty
側をJISコードとする。
- -S
- pty
側をシフトJISコードとする。
- -u
- tty
側をUJISコードとする。(デフォルト)
- -j
- tty
側をJISコードとする。
- -s
- tty
側をシフトJISコードとする。
- -X
- tty
のフローコントロールを
on
にして立ち上げる。(デフォルト)
- -x
- tty
のフローコントロールを
off
にして立ち上げる。
- -k uumkey-file
- キーバインド定義ファイルの指定。
省略時は、次の順にサーチする。
1. 初期化ファイル uumrc の
setuumkey
エントリのファイル名
2. ファイル名 /usr/local/lib/wnn/uumkey
- -c convert-key-file
- キーコード変換表ファイルの指定。
省略時は、次の順にサーチする。
1. 初期化ファイル uumrc の
setconvkey
エントリのファイル名
2. ファイル名
/usr/local/lib/wnn/cvt_key_tbl
- -r romkan-mode-file
- ローマ字仮名変換
(オートマトン(3J_T)
のモード定義表ファイルの指定。
ディレクトリ名の場合、その下の
mode
ファイルが対象になる。
省略時は、次の順にサーチする。
1. 初期化ファイル uumrc の
setrkfile
エントリのファイル名
2. ファイル名 /usr/local/lib/wnn/rk/mode
- -l
変換行数
- 仮名漢字変換に使用する行数(0
< 変換行数 <
画面行数 -
1)を指定する。
省略字は、1。
- -D
ホスト名
- 仮名漢字変換サーバ(jserver(1_JT))をホスト名で指定する。
省略時は、環境変数
JSERVER
を見る。それも無ければ、
/etc/hosts の jserver のalias
を探す。それもなければ、
UNIX-Domain が指定される。
- -n 環境名
- 辞書管理のための環境名を指定する。
省略時は、環境変数
WNNUSER
を見る。それも無ければ
uum プロセスの実 UID
のオーナー名を取る。
使用上の注意事項
- uum は、pty
を1つ獲得するので、pty
が獲得できない場合は、起動できない。
また、初期化ファイル,
キーバインド定義ファイル,
ローマ字仮名変換のモード定義表
ファイルが見つからない場合も起動できない。
辞書管理は、環境名で行われる。
関連項目
jserver(1), uumrc(4), uumkey(4), cvt_key_tbl(4), オートマトン(3)